プレイヤーズハウス通信 第3号
平成26年8月1日
インターハイ県予選(5月17日〜18日:春日公園)結果報告
山口あやみ 2位
黒田深樹 ベスト16
インターハイ九州大会(6月19日〜:沖縄)結果報告
山口あやみ 1R 途中棄権
全日本ジュニア九州予選(7月16日〜:宮崎)結果報告
山口あやみ 6位
松葉朋夏 (ダブルス)1R
山口みやび 1R (ダブルス2R)
全国中学生地区予選(7月23日〜:西部運動公園)結果報告
松葉朋夏 2位
小林拓真 10位
石橋一輝(筑後地区)5位
山口みやび 6位
渡邊由貴 8位
全国中学生福岡県大会(7月23日〜:博多の森)結果報告
松葉朋夏 ベスト8
小林拓真 1R
石橋一輝 1R
山口みやび ベスト16
今年も夏休みが始まり、多くの試合があるシーズンがスタートしました。
暑い中子供たちも汗をかきながら練習に励んでいます。
それでも、足りない部分が出て来ます。体力面(スタミナ)です。クラブでの練習でななるべくボールを打たせてあげたいと考えているので、ランニングやトレーニングに割ける時間が無いのが現状です。
さて、なぜスタミナが大切なのかというと、単純にコートに立ちつづけることが出来ないと、暑い夏の試合は戦えません。加えてメンタルスポーツでもあるテニスは常に冷静でいれることが必要です。スタミナがないと疲れるのが早く、集中出来ません。苦しい中から次の一手を素早く判断し決定し続けるためには、まず体力がないと持っている技術も出せないのです。
楽な練習だけではなかなか結果を出すことは難しいでしょう。ただ、毎日やみくもに走ればいいかというと違います。たとえクラブでの短い練習時間の間、常にしっかり全力で動き続ければかなりのトレーニングにはなります。「全力で常に走って、途中でダウンしていい」とは言っていますが、なかなかそうはなりません。
キツイ練習の先にしか、昨日より成長している自分はいないんだと、分かっていても率先してやろうとはならないようです。それは人間誰しもそう思うでしょう。
毎日欠かさず練習に来るだけでも1年経った時が全く別人になっていることは間違いありません。しかし、間違ってはいけませんが休みを取ることは練習をすることと同じく大切なことです。
目標があってそこに向かって努力することこそが近道なのです。が、なかなかそうはいかないのがコーチも悩むところです。
「きつい」「じゃあ、やめる?」「やります」これの繰り返しです。しかし、いざ本番になった時に自分で追い込んでいないと、実力の半分も出せないのです。「自分で追い込む」というのはなにも体力面に限ったことではなく、精神面・技術面も同じなのです。「なぜそうなったのか」「どうしたらうまくいくのか」といった自問自答が欠かせません。一つのことを掘り下げて考え、工夫してやってみる。ことを自分でやれるようにならないと、本当の自信にはならないのです。そのためには上手くいかない時逃げずにやり抜く癖をつけておく必要があります。
自分の言った事に責任を持つこと、チャレンジし続けること、コーチや親に質問が出来ることは、これからの社会の中では必要不可欠です。
「質問されても答えられない」のに質問が出来るわけがありません。そのひとつの原因は学校授業の方法(国の教育方法)にもあると思います。先生が前に立って、板書するのを書き写す。だけの授業で質問なんてしようものなら目立ってしかたありません。本当は分かっていないかもしれないのですが、授業は先にどんどん進みます。分からないので、先生の言っている事はそのうち「聞こえている」だけになります。(中にはそういったことに敏感な先生もいらっしゃって、いろんな工夫をされているとは思いますが)
私もそうでしたから良く分かります(笑)聞くだけの授業は面白くないので、もちろん眠くなりますよね。
これは私の経験からですが、子供たちはいろんな意見を持っています。聞いてみると本当に楽しいんです。「そんなふうに感じてたのか」と思うこともよくあります。
まず初めに会話ありきなのです。クラブでは最近よくボードに説明を書きつつ、意見を述べてもらうのですが、この作業は「聴く」→「頭で反芻する」→「考える」となります。
が、「聴く」ではなく「聞こえている」子が大半です。
ですので質問されても意見が言えません。「聴いて」いないんですね。聞いてるように見えますし、本人も「聞いている」つもりです。が、質問するとすぐに分かります。そこで、「もう一度お願いします」と言えればいいと思うのですが、それは「恥」だと思っているので言えないんです。子供たちは真面目なので「間違うこと」はいけない事だと極端に嫌います。これも、「正解」と「点数」で「点数が高い方がより優れている」というシステムだからだと思っています。
日本の学校教育は減点法です(100点から減っていく)ですが、クラブでの活動や人生に正解はなく加点法だと思っているので、自分次第では300点、400点と自分次第でいくらでも伸びていくことが可能なのです。学校では出来なくても、もっともっと自由に発言してもらえる雰囲気を作ることで子供たちが自分からチャレンジし、乗り越え、それを自信に変えれる力を持てるような体制を作っていきたいと思っています。(本当は学校でもっともっとそういう場を作ってもらえるといいのですが)
こういうのは慣れです。子供のころから物事を順序立てて考え、分からなければ質問する、他の国ではあたりまえのことです。どうしてそうなるのか?という子供たちが持っている可能性の芽を摘まないようにしていきたい。いろんな意見があっていいし、それがあたりまえなんだと感じてほしいと思います。
そういうところから、自分自身に足りないところを頑張って乗り越えていく強さと何があっても立ち上がる強い力が育ってくれることを心から願っています。
PH 岸田 舞